祖父母のみなさま

夏休みの塾や習い事、どれだけ費用をかけるべき?

2015年08月01日

夏の空

■平均で見ると、実は意外と少ない学校外学習費の目安



中学時代にかかる学校以外の学習費、すなわち塾代などは最も多い中学3年でも32万円というデータが文部科学省の「子どもの学習費調査」として発表されています。

高校時代の学校外活動費は、公立であれば約36万円。私立であれば約55万円。私立はただでさえ学費が高いにもかかわらず、更に学校以外の教育費も必要なわけです。ただ、私立の進路指導の仕方はバラバラです。私立に行っても塾代は変わらずというご家庭もいらっしゃいますので、進学のために、どこまで面倒を見てもらえるのか、ちゃんと確認しておくことが望ましいでしょう。ただ、これはあくまでも平均です。実際通塾させているご家庭にお聞きすると、「金額はこんなものじゃない」というケースがほとんどです。

表.学年別にみた補助学習費とその他の学校外活動費
学年別にみた補助学習費とその他の学校外活動費文部科学省 平成24年度「子供の学習費調査」より

■見えにくい費用も見逃せない



これまで子供用の携帯はいわゆるガラケーで済ませていた家庭でも、スマホに買い換える時期が急速に低年齢化している気がします。我が家では、今、小学生、中学生、高校生の子どもがいますが、一人目より二人目と、携帯を持たせる、そしてスマホに買い換える時期への低年齢化は今や加速度的です。今や家族の通信費は、家計にとって大きなウエイトを占めています。見えにくい費用ですが、22歳まで継続的にかかるものとしてしっかり考えておきたいものです。

次に、受験料も大きな費用となっています。受験の際に一校のみの受験というのは、今は推薦でない限りほとんどありえません。例えば公立の高校を志望していても、併願で私立を受験するのに、滑り止めの一校だけでなく、練習用やチャレンジ用などいくつも受験することは珍しくないのです。私立を受験すると1件あたり2万円から3万円程度と一気に費用は膨らみます。私の知人のお子さんが大学受験を10校受験すると聞いた際、「多いね」と言ったところ、学校側から「もっと受けてください」と言われたというケースすらあります。受験料は同じ大学で複数の学部を受験すると安くなることがあるなど、例外はありますが、1校3万円とすると10校で30万円。見えにくいものの、大きな金額です。

■必要かどうか「ニーズかウォンツか」で考えたいもの



長期休暇の間の勉強も大事ですが、特訓、合宿、模試費用、教材費などと言われるがままに費用を支出してしまうと、年間で合計100万円程になったということも珍しくはありません。

東京都では、塾費用を20万円貸付、進学で返済を免除したり、大阪市でも塾代助成事業などで生徒一人当たり、月1万円を助成するという事業も出てきました。我が家の次女が通学している中学校では、学習相談ということで、授業以外の取り組みをしています。

「すべて塾にお任せ」というのは、楽な気もしますが、本当に必要なのか、それ以外の選択肢は考えられないのか、ここで「必要なもの=ニーズ」か「欲しいもの=ウォンツ」なのかを考える癖を付けていかないと、気付かないうちにお金が無くなっているという事にもなりかねません。消費税10%増税も控えていますので、ますます家計の管理能力を鍛えておく必要があります。

教育費の準備を計画的に進めていかないと、将来的に、子どもが奨学金という借金を背負う可能性があるということを考え、長期休みの塾代を支払った今だからこそ、教育費の見直しをしていただきたいのです。特に中学受験をしたご家庭では、小学校高学年の三年間で300万円程度、学校以外の学習費がかかっているはずです。本来貯められるはずの小学校時代に貯蓄ができていないのは大問題です。

長期休みの過ごし方は大事です。しかし、塾などから言われるままに出費を増やすのではなく、長期で教育費の計画を組み立てることが、子どもが大学時代に借金をできるだけ背負わずに、新社会人として踏み出せる一歩に結びつくといえるでしょう。

[當舎 緑]


當舎緑

■プロフィール 當舎 緑


社会保険労務士。行政書士。CFPR。

とうしゃ・みどり●阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。
得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。
著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

當舎 緑のホームページ
http://tosha.grupo.jp/

子どもにかけるお金を考える会メンバー
http://homepage2.nifty.com/moneychild/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事
http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

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