祖父母のみなさま

子どもが小さいときにやっておきたい教育資金の準備方法

2014年12月1日

小さい兄弟

子どもが小さいうちは、何に適性があるのか当然わかりませんので、いろいろな習い事をしてしまいがちです。ところが、子どもが小学生までは、最も家計の貯蓄がしやすい時期といえるのです。「教育費負担の実態調査」では、子ども2人世帯の世帯年収に占める在学費用の割合は、平均40.1%となっています。今はほとんどの子どもが大学まで進学することを考えると、来るべき大学進学に向けてどこでいくら必要なのかを見積もって、できるだけ早く教育資金の準備を計画的に行うことが欠かせないといえるでしょう。

■高校から大学まで進学するのに必要なお金はいくらくらい?



「教育費負担の実態調査」のアンケートより、高校3年間にかかるお金は344万6000円、大学4年間でかかるお金は711万2000円です。何と合計で1055万8000円ものお金がかかるわけです。

表1.高校入学から大学卒業までに必要な費用
高校入学から大学卒業までに必要な費用

日本政策金融公庫 「教育費負担の実態調査結果(国の教育ローン利用勤務者世帯)」(平成25年度)より
※クリックで拡大
ここに含まれる教育費というのは、学校の学費と、塾や家庭教師代、教材費、おけいこごとなどの家庭学習費が含まれます。この金額はあくまでも平均ですので、びっくりするかもしれませんが、大事なのは、自分のご家庭でどれだけなら教育費に支出することができるのか、大枠を把握しておくことです。子どもが高校生までは、できるだけ通常の学費及び習い事は、毎月の手取りの中で収まるようにするというのが基本です。枠を超えるようであれば、できるだけ早く家計の見直しが必要だといえるでしょう。

■児童手当を貯めるといくらになる?



通常の家計の中で支出が難しい費用、それは、入学金や施設管理費などの多額の一時金です。そこで、その多額の費用に対処するために、0歳児から支給される児童手当は、全額「なかったもの」として貯蓄にまわしましょう。所得制限にかからないご家庭であれば、0歳から3歳未満まで15,000円、3歳以上中学生まで10,000円になったとしても、約200万円が貯蓄できます(※第三子は異なる)。
NISAなど運用機運も高まっていますので、普通預金では利子のあまりつかない今、それだけの長期間があれば、しばらく運用したほうがよいのではというご家庭もいらっしゃいます。でも、教育費は、15歳もしくは18歳のこの日までに必ず納付が必要という、期間を後にはずらせないお金です。もし、その時点で元本割れしていた場合は大変です。もう少し、相場がよくなってから換金しようという悠長なことはいえないからです。教育費と決めたお金はリスク商品では運用しないようにしましょう。

■教育費としての生命保険の活用



一番おすすめしたいのは、妊娠中に学資保険を検討することです。まだ生まれてもいないのにとおっしゃる方もいるでしょうが、生まれた後は毎日がばたばたして、ゆっくりと保険加入のための書類を見直す暇はないでしょう。加入のポイントは、進学時や満期時にお金を一括して受け取れるタイプにするか、大学進学時に毎年受け取れるものなど、合計金額だけでなく、自分が想定する進学のタイプの時期に、ちゃんと受け取れる保険かどうかということ。保険の受け取りはそれぞれで異なっており、18歳満期の保険といっても、誕生日でなく18歳誕生日後の契約応答日に受け取れるなど、さまざまです。
ただ、学資保険に加入しようと思いながらも、時期を逸してしまったというケースもあるでしょう。その場合、親が終身保険や介護保険に加入し、解約して解約返戻金を学費に使うという選択肢があります。これは、保険料を一括で支払います。途中で解約してしまうと元本割れということもありますので、しっかりと子どもの学費が必要な時期に解約するということを想定した上で、解約時期を自分で覚えて手続きをするということが大切です。

子どもの教育資金の準備は、生まれたときから始まっているのです。一番教育費負担が軽い小学低学年までの間が、貯蓄のラストチャンスです。ここまでで計画的に貯蓄できていないご家庭は家計の見直しが必須です。塾に行き始めるときは、必ず、大学入学時までのお金が確保できる見通しかどうか、家計の見直しをしていただきたいものです。あきらめないでください。これまでに準備ができなかったとしたら、そこからが準備のスタートです。

[當舎 緑]


當舎緑

■プロフィール 當舎 緑


社会保険労務士。行政書士。CFPR。

とうしゃ・みどり●阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。
得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。
著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

當舎 緑のホームページ
http://tosha.grupo.jp/

子どもにかけるお金を考える会メンバー
http://homepage2.nifty.com/moneychild/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事
http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

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